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ピアノレッスンで身につく!成長を育む徳育~中編~

札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。

今回は「中編」ということで、前回の続きを行っていきたいと思います。

前回の前編はこちら。

具体的に、徳育につながる心の在り方が実際ピアノレッスンでどのくらい実践できるのか、確認していきたいと思います。

目次

知ること・判断すること(知的側面)

これは、レッスンそのものです。リズム・音符・テクニックなどをレッスンで教えてもらうのは当然ですね。

信じること・感じること(情意的側面)

これが徳育特有の考え方です。

レッスン中でのやり取りの中で、自分を信じて練習するように促したり、

どう感じているかを言葉で表現していけるような言葉がけをします。

そうして生徒の存在や心の状態を受け止めます。

結果、自ら自分の感性を認めることができます。

行うこと(行動実践的側面)

「行うこと」は、上記2つの側面

「知ること・判断すること」

「信じること・感じること」

両方の過程を経てつながるものです。

実際のレッスンにおいても、上記2側面の両輪がそろっていて初めて、行動できるのです。

いかに生徒の「信じること・感じること」を引き出してあげるかにかかっています。

また、保護者ともお子様の信じる・感じることを共有することで、より効果的に行動実践へとつながっていきます。

自らの存在の大切さを自然に理解する

信じること・感じることを先生が積極的に問いかけ、眠っている感覚を引き出します。

その感覚を共有し講師が受け入れることで、自然と自らの存在を大切に思えるようになります。

自らと対話しつつ自己の抑制等を学習

「知ること・判断すること」と「信じること・感じること」、「行うこと」を導くことにより、

向上心を引き出し、自己を律する心を目覚めさせることができます。

つまり、本当にやりたいことを目の前に置くことで、自ら目標が設定できます。そうして目標に向かって頑張ることができます。

主体的な他者とかかわり

レッスンにおいて、

主体的に「知ること・判断すること」と「信じること・感じること」、「行うこと」の流れを行うということです。

次に取るべき行動を、先生や親などの他人に言われたからやるのではなく、

促されながらも自分で選択・決定したものに責任を持つことが自然とできるようになります。

そのような状態で、次のレッスンで先生と関わることになります。

そうやって繰り返すことで、連鎖的に主体的なレッスンが実現します。

このような「主体的なレッスン」が、「石山東音楽教室」が一番大切にしたいことです。

常に意識して実践しています。

自己との対話を深め

レッスンや家庭の練習中の録音、イベント時の録画などで演奏を振り返り、思い通りにできているかを確認します。

それはすなわち「自己との対話」であり、演奏力向上につながります。

特に大きな発表会など人前で演奏する機会があると、上手に弾きたいと思うでしょう。

その過程で自己との対話が深まり、年々育まれていきます。

勇気

普段とは違い、広い会場・大きなピアノで人前で完成した演奏をするという状況を経験します。

これは多くの人にとってとても勇気のいることです。

自立した大人になることを目指すためには、学童期に勇気を試される経験が必要です。

忍耐心

ピアノを習っている多くの人が感じる壁として、この「忍耐心」が挙げられます。

これは主体的なレッスンの中でこそ、発揮されます。また、繰り返すことで少しずつ磨かれていきます。

惻隠(そくいん)の情

惻隠の情とは、「哀れに思う気持ち、可哀想であると感じる心持ち」のことです。

発表会などでの演奏中失敗することもあるでしょう。

それを見てどう思うでしょうか。

様々な状況の中で演奏している人を見て、共感する力と共に、惻隠の情も養うことができます。

そして、もし助けてあげられることがあるならば、どうしたらいいか、

行動を起こすことができるところまでいけば、社会人として貴重な存在となり得ますし、

人間的魅力もさることながら、演奏自体もより心に響く素敵なものになります。

礼儀正しさ

基本的な挨拶・レッスン開始と終了のあいさつ・その他の会話において礼儀を正しくすることは、

日々レッスンで大切にしていることの1つです。

社会人として受け入れられるための重要なスキルなので、

小さいうちからの習慣で身につけられる機会があるのはとても良いことです。

礼儀正しくすることが、次の項目である誠意を伝えることに直結します。

誠意

生徒と先生という立場に関係なく、互いに誠意をもって接するということが大切です。

そのため、先生が生徒を尊重し誠意をもって接するのは当然です。

その上で、生徒も誠意をもって先生に接することができるような工夫が必要です。

本当ならば親が教えるべきことではありますが、

限られた条件の中で完璧な育児はできないですし、他人から学ぶことも多くあります。

ピアノ教室でその役割を担っていくべきです。

克己心(こっきしん)

「克己心」とは「自分の欲望や邪念を制し、甘えることなく、目標を目指して邁進しようとする強い心持ち」のことです。

レッスンや練習、コンサート活動や発表会、すべてを通して、克己心を育てることを意識し、接することが大切です。

「信じること・感じること」を無視してしまうと克己心を十分に発揮することができません。

目標達成ができないまま終わってしまいます。

そのようなことがないように、常に気を配る必要があります。

抽象的な思考の次元への適応や他者の視点に対する理解

楽譜を見て演奏することそのものが、抽象的な思考の次元を理解していることを意味します。

また、講師からの視点を受け入れることで、その先に自分はどうするのかといった、

さらなる抽象的思考へと向かっていくのです。

まとめ

内容が相互に関連しているため、重複もしていますが、

並べてみると、いかにたくさんの効果があることがわかります。

次回は、後編として、まとめをしたいと思います。


ピアノ指導に合わせて、音楽理論指導や保育士試験対策も行います。詳細を知りたい方は、石山東音楽教室の西岡裕美子まで。