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ピアノレッスンで身につく!成長を育む徳育~前編~

札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。

今回から、3回にわたりましてシリーズをお届けします。

LINE公式アカウントのご登録プレゼントで全編をPDFでお渡ししています。

正直、まとまっている方が見やすいので、もしまとめてみたい方は、LINE公式アカウントにご登録くださるとうれしいです(^^♪

では、3回シリーズの第1回、お楽しみください

目次

育児の不安をどう解決するか~自己肯定感をつけることが大切~

ピアノを習わせる、ということより前に、まずはお子様を産み、育てるという、大変な時期を皆乗り越えます。

怒涛のような日々の中で、父も母も、多くのことで悩み、苦しみます。

「小さいうちは、あっという間だよ」

とよく言われますが、

あっという間だからこそ、なるべくいい環境で育てたい、

そう思うのが、親心です。

育児への不安は尽きない

昨今、保護者が育児に関して不安を抱く割合が増大していると言われています。大人も子供も、時代の変化に振り回されています。

価値観が多様化した平成の時代を経て、特に令和に入ってここ数年は、社会が大きく変化しました。

今までの価値観が覆されたのです。

様々な情報があふれ、何が正しいのかがわからない時代に突入したと感じている方もいらっしゃるかもしれません。

選択肢が増えすぎて選びきれず、情報を得るための時間を取ることもままならない日々です。

 そんな状況の中で、私も含めて子育て・育児をしている大人は、子供をどのように育てたら一番いいのか、

接し方ひとつひとつがこれでよかったのか、日々の課題として目の前に突き付けられています。

何をどう教えたらいいのか、わからない

本当は、それぞれが自信を持って子育てに取り組んでいきたいところです。

しかし現実は、約6割の小・中学生の保護者が、

「家庭でのしつけや教育が不十分である」と問題視しているという調査結果があります。

そうでしょう、時間がないのですから。

そして、時代の変化に追いつくので必死ですから、そんれほど余裕もありません。

また、核家族化しているといわれて久しいですが、

平成9年以降は、共働き世帯数が働く夫と主婦からなる世帯数を上回っているという調査結果が出ています。

実際周りを見渡しても、夫婦で働いている人が大半です。

また、「ダブルケア」といって、仕事と育児、そして介護を同時に行うことになるといった状況も起きています。

私も実際に、一時期ダブルケアを経験し、大変な思いをしました。

そのような状況の中でしつけや教育を十分に行うというのは、不可能に近いと感じます。

自己肯定感をつけることが大切

また、9歳以降の小学校高学年の時期には、自尊感情の低下などによって劣等感を持ちやすくなってしまいます。

「できないよ~無理無理!」とよく言う時期です。

その後中学生の時期になると、思春期特有の課題として、

反抗期を迎え親子のコミュニケーションが不足しがちになり、保護者の不安が増加します。

自我が芽生えてくると、親との考え方が一致しなくて悩み、自問自答しているのですよね。

親子の意見の相違や価値観の違いは、世代が違うので当たり前のことですし、そうでなくてはいけません。

しかし、親にとっては子供の変化が強く感じられ、苦しい時期です。

そして高等学校の時期には、大人社会の直前の準備時期であるにもかかわらず、

自らの将来を真剣に考えることを放棄したり、

目の前の楽しさだけを追い求める刹那主義的な傾向の若者が増加していると言われています。

始める前にあきらめてしまったり、頑張るのはカッコ悪いと思ったりする様子に表れていますよね。

こうしてみると、9歳くらいから高等学校の時期に至るまでの共通する課題が一貫して見えてきます。

それは、「自己肯定感をいかに大切に育てていくか」ということです。

子育てで大切なことは?~徳育の重要性~

情報が多い、ひとりひとり違う・・・

そんな中で、ピアノを習うことで自己肯定感をつけることができる、

それを説明していきたいと思います。

明治時代からあった、教育の基本

 日本では、明治時代にしつけや幼児教育として

「五育」~食育・体育・徳育・知育・才育~

が教育の課題として掲げられていました。

私は昭和生まれですので、五育については一切知りませんが、

令和の今日に至るまで、脈々と受け継がれているようです。

というのも、一部が継承され、今でも教育の柱として掲げられているからです。

「徳育」の定義

文部省のホームページを見ると、「体育・徳育・知育が生きる力の育成につながる」と書かれています。

中でも徳育は、

「社会(その国、その時代)が理想とする人間像を目指して行われる人格形成の営みであり、

幅広い知識と教養、豊かな情操と道徳心、健やかな身体をはぐくむという、

知・徳・体の調和ある人格の完成を目指す教育の根幹を担うものであると言える」

と文部省の審議会での報告書にあります。

この「徳育」の定義ですが、体育や知育に比べて、とても広義で、あいまいに感じませんか?

大切なのはわかるけど、どうやって育んでいくの?
結局家庭教育で何とかしなければならないんじゃないの?
自然に学んでいくんじゃないの?
究極のところ、個性の一つなんじゃないの?

などと、色々と考えてしまいますよね・・・。

つまり「子供を大切にする」ということ

 要するに、数十年後、今の子どもたちが大人になる時代を考え、子どもの道徳性をはぐくむことが大事なんですよね。

そのためには、本当の意味で「子どもを大切」にすることが大事です。

そして、本当に「子どもを大切」にするための前提として必要なことは2つ。

①大人ひとりひとりが子どもの視点に立ち、教えるべきことは教えるということ
②子どもの持つ能力を引き出し、育むということ

両面を大事にした教育を行う必要があります。

子どもの視点に立つ難しさ

 ピアノレッスンと徳育、つながってきましたか?

上記の①と②は徳育において大切なことなのですが、実は、ピアノレッスンそのものなんです。

つまり、ピアノレッスンを行っていく過程で徳育を実践することができるということです。

 ピアノレッスンでは、子供のあらゆる部分、感情・考え・感覚・言動などを受け入れる必要があります。

それがすなわち、子供を大切にし、子供の視点に立つということです。

その前提に立たないと、子供の能力を引き出すこともできず、育むことすらできないのです。

これはピアニストを目指していく場合でも同じことが言えます。

安易に「ピアニスト」という言葉を出してもいけないのですが、

子供の視点に立った時、ピアニストという言葉の定義自体が、ひとりひとり違うはずです。

これは指導者として私が最も注意すべき点となります。

石山東音楽教室の理念と「徳育」の目標の一致

また、徳育に期待されるものの1つとして、自己と向き合い、

「志」を持ち続け、主体的に人生を切り拓くために不可欠な力を身につけることがあげられます。

挫折しそうになった時にも、目の前の状況をどうやって切り抜けていくのか、日々のレッスンを通して学んでいけます。

 「自己と向き合い、「志」を持ち続け、主体的に人生を切り拓くために不可欠な力を身につけること」は、

ピアノレッスンを続けていくには必要不可欠なことであり、

ピアノレッスンを継続していくことは、そのまま「徳育」の実践となります。

わかりやすく言うと、

子どもが何を感じているのか、どういう気持ちであるのかということに、

耳を傾け、大切にしながら適切な指導をすることが、

成長期の子供に接する大人の姿勢として求められているのですが、

このことこそが、今石山東音楽教室で実践しているピアノ指導方法なのです。

次は「中編」

「前編」はここで終わりです。

いかがでしたでしょうか?

読みながら、「うんうん」と納得してくださる方も多数いらしたと思います。

ぜひ、中編もお楽しみに!


ピアノ指導に合わせて、音楽理論指導や保育士試験対策も行います。詳細を知りたい方は、石山東音楽教室の西岡裕美子まで。