第8回石山東音楽教室発表会終了~コロナ禍でのピアノ発表会開催のご提案~
札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。
先日第8回石山東音楽教室の発表会を無事行いました。
地域の教室の発表会として、どんな発表会を開催するべきか、今まで試行錯誤を重ねてきました。
それに加えて、コロナ禍での開催ということで、いつも以上に気を使うことがありました。
同時に、性格統計学をもとに声掛けすることで、とても充実した発表会にもなりました。
今回の発表会の様子を参考に、できるだけお役に立てる情報をお届けしていきたいと思います。
目次
- ○ 会場の立場を考える
- ・感染対策により書類が増えている
- ・会場で手渡すものを減らす
- ・滞在時間を少なくする
- ・人が集まることをできるだけ避けるように工夫する
- ・消毒を行うことを本番のプログラムにしっかりと組み込む
- ○ 作成するべき書類はこちら
- ・会場向け
- ・生徒向け
- ・お手伝いしてくださる人向け
- ・自分用
- ○ 保護者とのやり取りは、LINE公式アカウントで効率的に、なるべく早く
- ○ レッスン内・本番直前での、モチベーション向上のための声掛けは、性格統計学で的確に
- ○ プログラム構成
- ○ 本番上手くいくために気をつけること
- ○ 本番無事終了!
会場の立場を考える
大きい会場の場合、他団体が出入りします。
そのため、共用スペースである、ロビーや廊下、トイレ、廊下など、基本的に気を抜けないスペースが存在します。
また、ホール内でも、前後に使用する方がいますので、消毒が欠かせません。
会場担当者がすべてをやることはできませんので、どんなに面倒でも、利用者がやらなくてはいけません。
高いリスクを背負った状態で会場を貸していただいているため、できるだけ会場の助けになりたいと思っています。
感染対策により書類が増えている
以前よりも書類の量が増えています。
市町村が管理している施設ならば、市町村から提出を求められることもあるでしょう。
クラスターにならないように対策をして運営をしているか。
もしクラスターが発生してしまった時には、最善を尽くしたのか。
以上のことが、管理者と利用者の意識が問われることになります。
その意識を形にした書類が必要です。
たかが書類ですが、主催者としての責任を改めて確認することになるいい機会です。
真摯に書類づくりに取り組むといいと思います。
会場で手渡すものを減らす
以前なら、会場内で渡すものはいくつかありました。
プログラム
以前は、会場に受付を設けて、自由にプログラムを取るという形を取っておりました。
今は、事前に郵送しています。
レッスン日がばらばらで、一様に渡せないこと、生徒が渡すのを忘れてしまったりなくしてしまったりするリスク等考えて、確実に保護者の手元に届くようにするために、郵送しています。
表彰状
記念品
賞状授与をプログラム内に入れていた私としましては、とても残念ですが、次レッスンに来ていただいたときに賞状・記念品授与を行うことにいたしました。
滞在時間を少なくする
以前のプログラム作りは、できるだけ、記念になるような発表会にするため、様々な工夫を凝らし、どんどん時間が伸びていきました。
今は、発表会の軸である「演奏」を中心に、それ以外の要素をできるだけ省きました。
司会原稿も、できるだけ簡素にしましたし、講師挨拶もしません。
その代わりに、講師としての想いを演奏に込めたり、保護者ときちんとコミュニケーションを取れるように工夫をしています。
人が集まることをできるだけ避けるように工夫する
①着替えはご自宅でしてもらう
②席は距離を取って配置する
③集合写真を撮らず個別で撮影
プログラム的には、上記の3点でした。
しかし、同時に普段会うことができない保護者とのコミュニケーションの機会でもあります。
終演後、人が少なくなった時に個別に会話をすることで対応できます。
そもそも今回の発表会は、会場に対して参加人数が少ないので、人が集まりすぎるということが起きません。
逆に、会場が狭いときには、参加人数を分けて、2部・3部とする必要が出てきます。
会場の広さで、プログラム構成を考えていく必要もありますね。
消毒を行うことを本番のプログラムにしっかりと組み込む
見に来てくださる保護者には、会場の入り口で消毒してもらいますが、演奏者には、演奏前後で消毒してもらいます。
ピアノを演奏する前後にきちんと消毒していれば、接触感染が防げます。
今回会場側で、ピアノを移動して、配置してくださっていたので、運営側である私たちも、演奏に必要な箇所以外は、ピアノに触る必要もありません。
作成するべき書類はこちら
会場向け
生徒向け
お手伝いしてくださる人向け
自分用
以上の項目に分けて、今回作成した書類を解説します。
会場向け
ここは、会場指定の書類になってきますので、書式に従って提出します。
唯一書式がなかったものが、
「利用者に対して、感染対策として何を気をつけてほしいかを配ったものを、提出してください」
というものでした。
会場から運営向けに作られた、書類のひな型を参照しながら、生徒や保護者向けに作ったのが、こちら。
生徒向け
以下の通りです。
〇石山東音楽教室レター
発表会概要
参加費について
注意事項
〇検温表・画像メディア選択表
〇プログラム
〇新型コロナウイルス感染拡大防止のための注意事項
会場に提出したものと同じです。
〇駐車券
お手伝いしてくださる人向け
ひとりではできない準備ですが、今回は2人にお手伝いしていただきました。
今回は弾き歌いもありましたので、スピーカー・ミキサー・ケーブル類がありましたので、どうしても一人では時間がかかりすぎて、準備が間に合いません。
司会も、運営上必要です。
足台設置などのセッティングをしながら司会をするのは不可能に近いです。
書類としては、以下の通りです。
〇ステージ配置図
「きよみん」というのは、お願いした司会者の愛称です(笑)
〇タイムスケジュール
〇司会原稿
「きよみん」は、司会業経験者ですので、これをベースに大変素敵な司会を繰り広げてくださいました。
ありがとうございます!
以下は生徒に向けたものと同じです。
〇プログラム
〇石山東音楽教室レター
発表会概要
参加費について
注意事項
〇検温表・画像メディア選択表
〇新型コロナウイルス感染拡大防止のための注意事項
自分用
自分用に必要な書類は以下の通りです。
〇持ち物リスト
PAやケーブルなど、忘れてしまっては成り立たないものばかりです。
必ず作るようにしています。
〇セッティング手順
〇スタッフとやってもらうことリスト
スタッフは、過去に経験があるため、細かく指示しなくても自力で判断して準備を進めてくれて、大変助かりました。
もし経験がない場合は、細かく指示する必要があるため、リスト化は必須です。
〇座席番号
座席移動がないようにする必要があるため、必須です。
〇調光室操作方法
会場が作成してくれた説明もありますが、以前自分にわかりやすいように作った書類が一番わかりやすいため、持参します。
保護者とのやり取りは、LINE公式アカウントで効率的に、なるべく早く
レッスンでも、より効率的に、でも保護者や生徒に寄り添う指導ができるようにするために工夫することに気をつけています。
それによって、発表会などの大きなイベント時でも、情報のやり取りがなるべく滞りなくできるようになります。
LINE公式アカウントを使って行うのは、以下の項目です。
〇宿題の提示
レッスンノートは、使用しません。
保護者、または本人とつながり、常に宿題の確認を行います。
レッスンノートには、保護者とのやり取り欄があるものもありますが、忙しい日々の中で、活用できないことがほとんどです。
保護者への伝達事項をレッスンノートに書いても、見ていないことがほとんどでした。
今は、LINEでやり取りなので、必ず見てご連絡くださいますし、やり取りに繋がったりします。
〇各種連絡を行います。
イベントの告知・出欠確認・詳細連絡
ブログ更新などの有益情報
お楽しみイベント
以上のことを行っています。
〇ご家庭での練習状況
「お家で練習ができなくなって困っている」など、現在どういう状況なのか、相談をすることが手軽にできます。
メールだと、手軽、というわけにはいきません。
電話の方が、手軽だったりします。
でも、LINEはメールや電話をしのぐ便利さです。
「お互い生活スタイルが違って、気を使ってしまう」と思うからこそ、便利だと感じるんだと思います。
保護者の方からも、「もやもやを相談することで、我に返り、落ち着いてお子様に対応できるようになったので助かりました」というご意見をいただいております。
〇動画提出によるモチベーション向上
レッスンは週に1回しかありません。
しかし、週の中にでも動画を提出することができれば、保護者の方も、「先生に動画を出そう!!だから頑張って練習しよう!」と声掛けができます。
私としても、レッスンがない間、何もないときよりも、コミュニケーションが取れていますし、何より、レッスンが効率的に進めていけます。
レッスン内・本番直前での、モチベーション向上のための声掛けは、性格統計学で的確に
性格統計学に出会って3ヶ月が経とうとしています。
現在伝え方マスターを受講中ですので、完全にマスターしているわけではないのですが、できるところから実践しています。
〇日々のレッスン内で・・・
前向きに練習してもらうために、また、指導を受け入れて向上してもらうために、その子に合った褒め方や、声のかけ方をしています。
おかげさまで、全ての生徒さんが発表会に向けてしっかりモチベーションを上げて練習をしてくれていました。
悩むことなく「全ての」生徒さんのモチベーションを上げることができたのは初めてですので、本当にありがたい限りです。
〇LINE公式アカウントで・・・
保護者からのお家での悩みに答えて、アイディアを提供し、どのように声掛けをするのかを指導します。
性格統計学に基づいている声かけをレッスン内で行い、実証済みですので、顔の見えないLINE内でも安心して的確な声かけができます。
自信のある先生からのアドバイスにより、保護者の方も、臆せずに相談してくれますし、私も、レッスンの時に指導しやすくなります。
〇本番直前にかけるべき言葉
シンプルな言葉が響きます。
性格統計学では、初級で勉強する内容で、2タイプに分かれるという大変シンプルなものですが、繊細な場面では、本当にその子のためになる声がけができます。
おかげで本番では、大変充実した演奏をした生徒だらけで、本当にいい発表会でした。
今までの声掛けの積み重ねにより、私の方も保護者と生徒に寄り添うことができました。
ちなみに、伝え方コミュニケーション検定・初級講座はこちらから受講できます。
マスターを勉強中だからこそ、わかる初級の重要性!!
そして、本番前の繊細な精神状況だからこそ、シンプルな言葉かけの違いで結果に結び付く!!
さらに、生徒の自己肯定感を高めて、成長させることもできました!
「伝え方コミュニケーション検定・初級講座」で、自分のこと、そして生徒さんの本番で実力を出し切る「魔法の言葉」を、手に入れることができました。
プログラム構成
感染防止対策のため、プログラム自体を短くすることを意識しました。
学校でも、保護者が成長を実感する場が少ない現在では、発表会の開催自体が貴重な成長の実感の機会ですので、「演奏を披露する」ということに絞っても、大変満足できるイベントとなりました。
本番上手くいくために気をつけること
今までに書いたこともありますが、ここでまとめてみたいと思います。
〇忙しいけど、体温表を受け取らなくてはいけないので、いつでも声をかけてもらうように伝えておく
手渡しはできるだけ少なくする、といっても、体温表だけは受け取らないといけません。
少ないスタッフで行うため、私はずっと走り回ります。
そんな中で保護者の方々は、先生に話しかけることをためらってしまいます。
勇気を出して話しかけてくださった保護者には、笑顔で対応するように心がけました。
〇お手伝いは、2人、できれば3人
セッティングがとっても大変でした。
開演時間ギリギリに準備が終わったのです。
3人いれば安心でした。
ただ、セッティングが少ない場合は、2人でも十分ですし、たくさんセッティングする必要がある場合は、人手か時間が必要です。
〇足台は、3台あると安心
今回の反省点である、足台問題。
足台の取り換えには、できるだけ時間をかけたくありません。
荷物が多くなっても、足台はあるだけ持って行って、できるだけ転換の時間をなくしたいと思います。
〇会場であった生徒にかけるべき言葉・態度
当たり前ですが、私も伴奏や講師演奏があるので、同じ本番前です。
そんな中で、冷静に声掛けすることは至難の業です。
できる限り頭を働かせて、その子に合った声掛けをしましたが、訓練によってもっと自然に声掛けができるようになりたいものです。
〇自分にかける言葉
自分に対しても、的確な言葉がけをすることで、冷静さを保つことができ、演奏も現在の実力が出せる状態に持っていけます。
自分がどんなタイプなのかを知ることで、自分を落ち着けることに繋がり、発表会の成功へとつながります。
今回性格統計学を勉強することにより、自分に合った声掛けをすることができて、今までにない、落ち着いた心境で過ごすことができたのは、大きな収穫であり、大発見です!
本番無事終了!
〇ひとりひとりのドラマを感じた
レッスンから継続していたその子に合った声掛けや、LINEでの保護者とのやり取り、動画共有でのやり取りなど、保護者や生徒に寄り添った数カ月間を過ごしました。
おかげさまで、全ての演奏にドラマを感じることができました。
〇できるだけ、保護者や生徒さんに寄り添うことで、希望を実現する
本人が発表会でどんな演奏にしたいのか、保護者がお子様にどのようなことを経験してほしいのか、寄り添うことで、しっかり見えてきます。
私の希望を押し付けるのではなく、それぞれの方の希望を叶えてあげるのが、私の役割です。
おかげさまで、全ての生徒さんの成長を強く感じることができました。
〇コロナ禍だから、習い事の教室の発表会が重要なイベントになってくる
先ほども書きましたが、大きなホールで演奏し、それを保護者の方に見てもらい成長を実感する、そんな意味でも重要なイベントです。
この頃は、少なくなってきた機会なので、貴重な体験です。
〇参加した人すべてが、充実した時間になるように、最適な声掛けを行う
声かけでこれほどまでに充実した時間になるのかと思うと、どんな言葉を投げかけるのか、本当に大切になってきます。
週1回でのレッスンで的確な声かけをすること自体、とても難しいのが現状です。
その言葉選びが、性格統計学ではっきりし、心に響く声かけができたとしたら、どれだけ生徒の成長を促すことができるのか、そのことがはっきり分かった、今回のイベントとなりました。
書類等、詳細を知りたい方は、ご連絡ください。
使用したものでよければ、参考に差し上げることもできます。
お気軽にLINEにお友達追加していただいて、ぜひお問い合わせくださいね!
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PROFILE
-
北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース 卒業後、
札幌市南区のピアノ教室「石山東音楽教室」を開校。
現在、ピアノ講師としてお子様の指導を行うのみに限らず、
「JLCA主宰伝え方インストラクター」として活動中。
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