オンラインレッスン開講に向けてのカメラ設置方法DIY大公開~やむを得ず壁から吊るす作戦は、とても大変だった!!~
札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。
さて、オンラインレッスンを始めようかと思い、夫にカメラ取付をお願いしました。
簡単にお願いしてしまいましたが、何やら大変なことを頼んでしまったようです・・・。
皆さんこんなに大変な思いをされているのでしょうか?
当教室は、ピアノを弾こうと座ると、なんと背後にスペースがありません。
そのせいで今回のような大ごとになってしまったようです!
もし同じ思いをされていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひ記事を読んで参考にしてくださいね!
目次
- ○ オンラインレッスン開講に向けて
- ・カメラをどうするか?
- ・設置方法をどうするか?
- ・DIY開始:アームを固定する下地材を作る
- ・下地材に塗装しよう
- ・下地材を壁に固定しアームを取り付ける
- ・アームの取り付け
- ・雲台・カメラの取り付けと脱落防止の補強
- ・配線処理を施しDIY完了
オンラインレッスン開講に向けて
久々の登場(汗)、西岡裕美子の個人マネージャー西HIDEです。
当教室では本年2月からを目途に、オンラインレッスンを開講する予定です。それに先だって、レッスンルームを少々改装する事と致しました。改装作業はワタクシ西HIDEが担当。モチロン?DIYです!
裕美子先生からのオーダーは、頭上から鍵盤の画を撮れるように、とのことでした。裕美子先生は簡単に考えていたようですが、ワタクシとしてはとんでもない。きちんと考えないと痛い目に遭うだろうと思い至り、入念に調査して準備を進める事にしました。
カメラをどうするか?
まずWebカメラを使う方法ですが、天井に設置する場合、PCまで届くような長いケーブルのものが無い。ズーム機能も無い。画質もイマイチ。という事で即却下しました。Wi-Fi接続可能なカメラもあるようですが、防音ルームにつき電波が届きづらいためこれも却下しました。
じゃあどうしようか?と考えて出した結論は、それなりに使い込んできたビデオカメラを流用する、でした。そこで当教室で愛用してきたビデオカメラ「Canon iVIS HF G20」を使用する事に。
・ACアダプターに接続して常時給電
・HDMIケーブル+キャプチャーボードでPCへの接続OK
・カメラにはリモコンが付属されており光学ズームで手元を大きく撮る事が可能
2013年発売の型遅れ機種といえども、当時としては希望小売価格10万円超の製品で、なかなかのハイスペック。画質はWebカメラとは比べるまでもありません。生徒さんへ綺麗な画を安定して送るにはこれくらいのスペックが妥当と判断しました。
設置方法をどうするか?
当教室は図のようにピアノを設置しております。このような環境でどのようにカメラを設置するか…。当初は天井からぶら下げる?ですとか、壁に固定した木の棒の先端にくっつける?などと考えておりました。が、それらの方法でピッタリな位置にカメラを設置するのは至難の業。カメラの位置・向きを微調整できない事には話にならない、という事に直ぐに思い至り、ニーズに合いそうな物を検索…。
その結果、行き着いたのがこちら↓
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当教室のニーズにドンピシャです!
このような製品を自力で探せる時代になった事に感謝です。これなら壁から鍵盤の真上までの長さを正確に調整できます。自宅に届いた製品を確認しましたが、しっかりした造りで強度も問題無さそうでした。
またこのアームの先端にはカメラの向き等を微調整するために雲台を取り付けました。
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耐荷重が気になりましたので、ヨドバシカメラに行って店員さんに確認。まったく問題無いという事で購入。
DIY開始:アームを固定する下地材を作る
アームの壁への設置にあたっては、しっかり固定するための下地が必要です。軽量といえども2kg程度ありますし、その先端には500g超のビデオカメラと雲台の荷重がかかります。また、ピアノのセンター位置と可能な限り合わせる必要もあります。しかし壁の中の丁度良い位置に、固定に必要な下地になる木材(間柱)が入っている保障はありません。
このような場合、ワタクシが良くやる手は2本の間柱で下地材を固定し、そこにアームを取り付ける方法です。下地材は間柱に長めの木ネジでガッチリ固定されますので、強度面での問題は全くありません。
今回のDIYでは400円ほどの1X4材(6フィート/1820mm)を1本使用、それを半分にカットして下地材としました。
次に壁の中にある間柱を探します。ワタクシが使っているのはこれ
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これを壁に押し付けると、中に仕込まれた針がブスっと刺ささります。間柱が無い箇所ではスカーっと根本まで刺さる。間柱がある箇所では途中で刺さり止まる。単純だけどとても分かりやすいです。どこ太を使って、間柱の真芯にあたる部分を2箇所探ります。
これで間柱2箇所の間隔が分かるので、その幅に合わせて下地材に下穴を開けます。下穴を開けたら、プラスドライバーのピットで円を描くようにグリグリしてあげます。後で木ネジを止める際にネジの頭が下地材の表面から飛び出さず、綺麗に収まるのでオススメです。
下地材に塗装しよう
下穴を開けたら塗装します。当教室の扉や巾木等の建具はこげ茶色なので、それに合わせた色で塗ります。よく無塗装で済ますのを見かけますが、個人的には塗装する事をオススメします。塗装するこのひと手間だけで、ずっと完成度が上がりますし見栄えも段違いなので。刷毛などの道具は必要になりますが、作業自体は難しくないので是非ともチャレンジしてほしいです。
少し補足を加えます。塗料は木目が映える水性ガーデン用カラーなどがオススメです。塗料が水っぽく色が木材に染み込む感じで塗りやすいです。刷毛ムラが出来づらい点も良いです。水性ですから塗った後の刷毛は水洗いでOKです。
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1回塗って乾いたら表面を触ってみてください。ザラザラしてますので、240番程度の紙ヤスリで軽く擦って表面をサラサラにしましょう。そしてもう一度塗る。乾いたらもう一度軽く擦って完成です。
下地材を壁に固定しアームを取り付ける
前述した間柱のある箇所に合わせて下地材を固定します。木ネジの長さは下地材と壁材を合わせた厚みの2倍以上のものにします。今回は70mmの物を使用しました。
アーム台座の上下ネジ穴の間隔に合わせて下地材2枚を固定。
アームの取り付け
ピアノの中心と思われるセンターペダルの真ん中の延長線上が壁のどこかを、直角定規等を使って割り出します。そしてその位置を下地材にマーキングし、アームを仮合わせ。アームのネジ穴の位置をケガキして下穴を開けました。アームのネジ穴は大きかったので、ワッシャーを噛ませて、長さ40mmのトラス頭タッピングネジで固定しました。
雲台・カメラの取り付けと脱落防止の補強
アームの先端に雲台を取り付け。アタッチメントをカメラに取り付けて雲台に装着。これでひとまず形になりました。試しにビデオカメラをONにしてカメラ位置等を確認。可能な限り正確にアームを取り付けたつもりですが、それでも少し曲がって映ってしまいました。事前に想定した通り、微調整できる取り付け方針にして正解でした。
アーム類等頑丈に取り付けたつもりですが、それでも何かの間違いでピアノ演奏者の頭にアームやカメラが落下してくる可能性が僅かながらあります。それこそ生徒さんの頭に落ちてきたら大変。そんな事にならぬように、落下防止のワイヤーを取り付け補強しました。
配線処理を施しDIY完了
配線を隠す処理を行います。壁にモールを這わせ、HDMIケーブルと電源ケーブルを押し込みます。HDMIケーブルはかなり太目なのでモールの大きさは2号にしました。モールには両面テープが付いていて、それで壁に接着するようになってますが、それだけでは心もとないので小さ目のネジで留めて補強しました。
これにてDIYは完了です!
今後ピアノのオンラインレッスンを検討されている先生に、参考の一助となれば幸いです。注意事項としましては、石山東音楽教室は戸建て持ち家の1室をレッスンルームとしていますので、自由に改装を施す事が可能ですが、賃貸物件にお住まいの場合は、原状回復のための費用が嵩む可能性があります。そこも踏まえつつ検討いただければと思います。
後日続編として、オンラインレッスンの実施検証について記事にする予定です。
それではまた!
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ピアノ指導、音楽理論、指導保育士試験対策、ピアノdeクボタメソッドを行います。詳細を知りたい方は、石山東音楽教室の西岡裕美子まで。
PROFILE
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北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース 卒業後、
札幌市南区のピアノ教室「石山東音楽教室」を開校。
現在、ピアノ講師としてお子様の指導を行うのみに限らず、
「JLCA主宰伝え方インストラクター」として活動中。
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