痛くないピアノの弾き方はただ1つ。見ないふりをしないこと!
札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。
- 親指が痛い
- 人差し指が痛い
- 中指が痛い
- 薬指が痛い
- 小指が痛い
- 手首が痛い
- 腕が痛い
- 肩が痛い
ピアノを弾いていて、こんな症状のある方はいらっしゃいませんか?
楽しむために弾いているのに、痛いなんて悲しすぎます。
今回はピアノに関する痛みについて、大まかな考え方を書いてみたいと思います。細かい対処法や具体的な方法は、長くなるので別の記事で書きますね。
独学でピアノを弾いている方もいらっしゃると思います。
そんな方にもぜひ読んでいただきたいものになっています。
では、ご覧ください!
目次
- ○ 痛いのに気づいていない?!
- ○ 痛みが消える、魔法の原理
- ○ 腱鞘炎になった経験
- ○ ピアニストは痛くない?
- ○ 身体と相談すること!
- ○ 常に身体と向き合おう
痛いのに気づいていない?!
ちょっとした痛みって、あまり気にしないですよね。
なんとなく痛い気がする、みたいな感じです。
少し時が経ったら、直ってしまうから、あっ、なんでもないのかな?と思ってしまう…
そのまま弾き続けて、気がついたら、治るまでどんどん時間がかかるようになっていた、次の日になっても痛みが消えない・・・
そう、小さな身体のSOSに気がつかないから、痛みがどんどんエスカレートするんです。
痛いって、不快ですよね?
なのに、どうして気づかないのでしょうか?
痛みが消える、魔法の原理
それにはいくつかの原因があります。
まず、ピアノを弾くということが、感覚をフル稼働して忙しいため、痛みまで気が回らない、ということがあります。
ピアノを弾いているときは、両手を動かして、ペダルの足を動かして、楽譜を見て、様々な情報を処理しながら、出た音を聴いて思い通りになっているのか常に確認している、そんなことを同時にやり続けます。
そう、やることが多いのです。
あとは、こう弾きたい、というような気持ちや理想の演奏を追い求めているので、気持ちの部分でも大きく演奏で出た音に対して強く集中します。
その集中により、脳はトランス状態になり、痛みに気づくこともなくなってしまいます。
腱鞘炎になった経験
私も手首が腱鞘炎(けんしょうえん)になった経験があります。
あるコンクール前でした。
プライベートの変化で練習の条件が悪くなり、電子ピアノでの練習を多くしていたときでした。
少しずつ痛みが出ていたものの、コンクールに出場したい、理想の演奏にできるだけ近づきたい、そんな思いのもと練習していたところ、コンクール一週間前で完全に手首が痛くなってしまいました。
特にコンクール当日や本番のステージは、一番痛みが消えやすく、何も感じなくなります。
コンクールはやり過ごしたものの、その後2か月、ピアノが弾けませんでした。
そのコンクールでは、見事落選・・・(笑)
まぁ、この経験があったから、教えることができるというのはありますが。
長くピアノを弾いていれば、少なからずいろいろ経験しているものです。
ピアニストは痛くない?
ピアニストは手が痛くならないであんなに長く弾けるなんて、天才!!
やっぱり、一部の人しかひけない曲だってあるんだろうね・・・
そう思った方、ですよね~。
私もそう思った時期もありました。
確かに天才的な要素はあると思いますが、痛くなる経験をしているピアニストも大勢います。
どんなにステージで輝いていても、かつて激しい痛みに対処した経験を持っていたりします。
お酒で失敗するのと一緒かもしれません。
自分の限界を知るというか、ね(笑)
この痛みは、少しで治る、とか、この痛みは、対処しないといけない、とか。
だからって、痛い経験はしたくないですよね。
じゃあ、結局どうすればいいんですか?
というと・・・。
身体と相談すること!
ちょっとした違和感に敏感になる、ということです。
ピアノを弾くという総合的な行為の中に、痛みを常に感知するということを入れる、ということです。
使いすぎにならないように、常に身体と相談して練習を進めていかなくてはいけません。
リラックスしているか?
無理やり動かしているところはないか?
動きに不自然さはないか?
動きにくい箇所はないか?
そんなちょっとした違和感が、全て痛みにつながる可能性があるのです。
常に身体と向き合おう
今回は独学でピアノを弾いている方にもご理解いただけるように書いてみました。
ちょっとした違和感程度なら、だれに聞いたらいいのかわからない、そもそも人に聞くほどではないと感じたりします。
習っている方も、先生に訴えるほどの痛みではない、ということもあります。
練習するときは、常に自分の身体の状態を確認しながら、違和感を持ったらすぐやめる、痛みに気がついたらその場ですぐに弾くのをやめるように心がけてください。
立ち止まって、考えてみてください。
上手く弾いているときは全く痛くありません。
少しでも違和感があってどうしたらいいのかわからないときは、ピアノを習っている方は、どんなに小さなことでも先生にお伺いされることを強くお勧めします。
独学の方は、様々な書籍が出ていますので、ヒントになることが見つかる可能性があります。
読んでみてください。
どなたか先生にお伺いする方が、明らかにお安く、お時間もかからないとは思いますが・・・苦笑
大まかに書いてみましたが、細かく具体的な事は何も書けませんでしたので、また別の記事で書いてみようと思いますので、楽しみにしていてください。
もし、現在悩んでいて、どうしても困っているという方がいらっしゃいましたら、お問い合わせからご連絡いただいても構いません。
私の望みは、ピアノを弾いている方が楽しむことです。
ぜひご連絡ください。
お医者様の領域もありますので、その場合は素直に病院に行ってくださいと言いますのでご安心ください(笑)
では、楽しいピアノライフをお楽しみください(^^♪
ピアノ指導に合わせて、音楽理論指導や保育士試験対策も行います。詳細を知りたい方は、石山東音楽教室の西岡裕美子まで。
悩みがある方もお気軽にお問い合わせください。
PROFILE
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北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース 卒業後、
札幌市南区のピアノ教室「石山東音楽教室」を開校。
現在、ピアノ講師としてお子様の指導を行うのみに限らず、
「JLCA主宰伝え方インストラクター」として活動中。
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