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石山東大人楽団の紹介

石山東大人楽団

 こんにちは。札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子の個人マネージャー西HIDEです。

 当教室にはもう一つの顔があります。バンドというかアンサンブル集団というか…異質な音楽集団をやっております。その名も「石山東大人楽団」。当教室の発表会や地域の敬老会、老人施設・病院等への訪問演奏などを行っております。早いもので結成から5年ほど経ちました。先に「異質な音楽集団」と書いたのは、この楽団の成り立ちや集まったメンバーがとにかく普通じゃないんです。今回はそんな石山東大人楽団について紹介したいと思います!

目次

言い出しっぺは私

 数年前のある時、当教室にとある方(Mさん:仮名)が楽譜が読めるようになりたい、ということで習いに来られるようになりました。自己流でサックスをされている方だったのですが…。実はこの方、ご自分の演奏活動をするのに、伴奏してくれる人を探しておられたようです。持前の営業トーク力で度々裕美子先生を誘っては、色々なところでミニリサイタルを行うようになりました。

 そのような活動に、個人マネージャーである私も当然のように同行したわけですが、そのうち自分も演奏に参加したいと思うようになりました。自分も一応はギタリストの端くれなので、ムズムズしてきたわけです。ただ私の専門ジャンルは元々はHM/HRでしたので、難しいかなとも感じていました。当時は重い四十肩を患っていて、ギターの練習もしばらく休んでおりましたし。

 しかし、やっぱりやりたい気持ちが抑えられない…。思い切って裕美子先生に相談したところ、私の気持ちを前々から察していたらしく、よしやってみよう!と快諾してくれたのでした。

楽団のコンセプト

 楽団を立ち上げることにしたのは良いのですが、アンサンブルするにもそれ相応の演奏者がいないことには困ります。そこで私は勤務先の同僚、中村真一さんに声をかけてみました。中村さんはHELLDINERというバンドで活動している、生粋のスラッシュメタルギタリストです。私が会社にIRON MAIDENのTシャツを着ていったらメタル仲間だと認識したらしく、声をかけてきてくれたのが切っ掛けで仲良くなったんです。メタルTシャツが結んでくれたご縁でした(笑)。私のお誘いにガチメタラーの中村さんは、意外?にもすぐに話に乗ってくれました。とてもノリが良い人で嬉しかったです。

それでもやっぱり人が足りない…。初期メンバーの構成はこんな感じ。
・裕美子先生(ピアニスト)
・山本愛子ちゃん(声楽家)
・Mさん(サックス奏者)
・中村真一さん(スラッシュメター)
・Mさんの部下(無理矢理ボーカル役)
・私(メタル/ハードロックギター)

 はい、リズム担当者がいません(汗)。そこで曲によってMさんや私がドラムを叩くなど、担当楽器を変えるという策を講じました。プロのような演奏レベルには到底なりませんでしたが、それでも皆でアンサンブルするのは楽しかったです。そしてこの時にあれこれと工夫したことが、石山東大人楽団の「その時居るメンバーでできる楽器構成とアレンジで演奏する」というコンセプトの礎になったのでした。

次第に集まるメンバー

 その後、不思議な事に節目節目で、次第に面白いメンバーが集まってきたり、色々な化学反応が起きるようになりました。現在のメンバーをご紹介いたします。
※助っ人参加してくださっているメンバーは割愛しております。ご了承ください。

西岡裕美子/ピアノ

石山東大人楽団‗メンバー紹介‗西岡裕美子

 石山東大人楽団の「かなめ」、リーダーです。楽譜起こし、コードの聴き取りも担当しています。

山本愛子/声楽・コーラス・Eベース

石山東大人楽団‗メンバー紹介‗山本

 石山東大人楽団に最初期から参加しているオリジナルメンバー。裕美子先生の大学時代からの友人です。とっても素晴らしいソプラノを聴かせてくれます。もう10年ほど前になるでしょうか。生で初めて彼女の波動砲のような歌声を聴いた時は、あまりの素晴らしさに圧倒されました。あの時の衝撃は今も鮮明に覚えております。その愛子ちゃんは只今ベーシストとしても活躍してくれています。大学時代に副科でチェロをやっていたこともあり、メキメキと上達してあっという間に頼れるベーシストになりました。セットリストによっては声楽とベースどちらもやるので、ドレス衣装のままベースを弾いたりします!

中村真一/エレキギター

石山東大人楽団‗メンバー紹介‗中村

 石山東大人楽団に最初期から参加しているオリジナルメンバー。スラッシュメタルバンド「HELLDINER」のギタリスト。本職はゲームデザイナーです。彼の細やかな心遣いと切り裂くようなギターサウンドにギャップ萌え♪

▼中村さんの雄姿(向かって右側)

紺野愛/ボーカル・アコースティックギター

石山東大人楽団‗メンバー紹介‗紺野

 Jポップ系のシンガーソングライターの紺ちゃん。裕美子先生が講師を務めるエルム音楽教室で偶然知り合ったそうです。独りアコースティックギターの弾き語りで活動している紺ちゃんの素性を知って、裕美子先生は俄然興味を持ったらしく、すぐに楽団に引き入れました。楽団では紺ちゃんの曲をアレンジして披露したりしています。

堀きよ美/ボーカル・ダンス

石山東大人楽団‗メンバー紹介‗きよ美

 某異色のアングラ劇団で主演を張っていた舞台女優さんでもあります。オペラ以外はどんなジャンルでもこなす歌い手さんです。司会や朗読の語りもされております。持前の行動力で、楽団の活動の場を広げる「広報部長」的な役割も担っております。

池田義将&ご家族/ドラム・パーカッション

池田義将

 リズム隊、池田ファミリーです。池田さんも私の会社の同僚です。というか前の職場の同僚でもあり、プロのサウンドクリエイターでもあります。基本的にはドラム担当ですが、時には娘さんが加わってドラムを叩き、本人はトランペットを吹く事もあります。また、ミキサー卓やPAの取り扱い、ケーブルの巻き方等、彼が楽団メンバーに指導してくれてます。さらに奥さんのまなみさんも、ドラム&ソプラノサックス奏者として参加してくれる事があります。とにかく凄い音楽一家です。

蛭田雪姫/ユーティリティプレイヤー

石山東大人楽団‗メンバー紹介‗蛭田

 石山東大人楽団に最初期から参加しているオリジナルメンバー。裕美子先生の愛弟子です。高校時代はマンドリン部に所属してクラシックギターを奏でておりました。楽団ではピアノ、鍵盤ハーモニカ、ボーカル等、様々なパートをマルチに担当してくれています。

長谷川香里/ピアノ

石山東大人楽団‗メンバー紹介‗長谷川

 裕美子先生の大学の後輩です。学生時代は何故か「ジャクソン」と呼ばれたピアニスト。今のところは当教室の発表会でソリストとして参加されていますが、いずれはギターとのアンサンブル等、色々やりたいと企てています。

船木祝先生/チェロ

 哲学者の先生にしてチェリストという超異色のメンバーです。この記事を書いてる2020年7月現在は、参加間もないのでまだステージをご一緒できておりませんが、今からどんな化学反応が起きるのか楽しみでなりません。

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西HIDE/エレキギター・アコースティックギター

西HIDE

 最後に筆者です。はい親の遺伝で年々禿が進行してます。BOHちゃんやジョー・サトリアーニを真似て、スキンヘッドにしようかな。泣きのメロディが大好きっ子。マイケル・シェンカー、ジョー・サトリアーニ、ランディ・ローズらの影響をモロに受けてます。楽団の動画をご覧いただくと、分かる方なら「あぁなるほどね」と思うでしょう。芸術の森アートホールでの本番に弱いです(苦笑)。本職はUIデザイナー。中村さんと共に楽団のロゴや宣伝素材の作成、動画編集等アート系の部分も担当しています。

楽団内の化学反応

 このように集まったメンバーの趣味趣向はてんでバラバラです(笑)。異ジャンルの音楽をやってる人同士が集まって、様々な楽曲を独特のアレンジでアンサンブルしております。

 普通なら上手くいかなそうなのにそうならないのは、きっとメンバーの皆が大人で人格者で、バランス感覚の良い人達ばかりだからなのでしょう。あとはやっぱり裕美子先生が「かなめ」になっています。裕美子先生が楽譜を起こしたり、ベースになる部分を仕切る音楽戦闘能力が高いおかげで、メンバーがその上で自由に且つ的確に動けているように思います。

 もうひとつ、簡易タイプですが自前のPAシステムを持っている事、エレキギター陣がアンプシミュレーターを内蔵したエフェクターを使っている事も大きいと思ってます。ここはテクノロジーの進化を感じる部分でもあります。グランドビアノの音量を中心に、その他の楽器の音量を揃えられようになったことで、頭の中で思い描いていたアコースティックと電気系楽器を融合したサウンドを、ライブでもある程度実現できるようになりました。

出来上がった音楽@まだまだ発展途上

 そうして出来上がったアレンジは、メタル系ギタリストが2人紛れ込んでいる?のが大きいと思うのですが、クラシック曲もムード歌謡もJポップも演歌も、微妙~にロックの熱さが加わったものになります。でも決して格好悪くはない…と思っています。このように創った音楽を、ステージでは愛子ちゃんが声楽のドレス衣装でベースを奏で、きよ美さんはセンターで歌い踊り狂うのです!

そしてウソのような本当の話ですが、室蘭出身の芥川賞作家・三浦清宏先生が、このような私どものステージ動画をきよ美さん経由でご覧になられお墨付きをくださりました!(楽団メンバー皆びっくり!)

▼三浦先生がご覧になられた動画はこちら


※諸事情によりフルメンバーでの演奏ではないのが残念ですが、コロナ禍がおさまったら必ず披露しますのでお楽しみに!

この時のステージ「第110回 ミュージックライフをたのしむかい」では、トリを務めるフォークロックシンガーの川上雄大さんからも評価のコメントをいただきまして、まことに嬉しかったです!

まだまだ発展途上の石山東大人楽団ではありますが、このノリが他とは一線を画した特色として深まっていくだろうと想像しています!

こんな石山東大人楽団を今後ともどうぞよろしくお願い致します!