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「エフォートレス・マスタリー」あなたのうちなる音楽を解放する

エフォートレス・マスタリー

札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。

最近、いろいろな本を読み始めました。
ふと広告で目に止まったこの本を軽い気持ちで購入しました。

読み始めたとき、あ、これは私のために書かれた本ではないのか!
と思った一節がありました。
そこからどんどん引き込まれて、一気に読みました。

後半は実践も書かれていて、今私も取り組んでいるところです。

本の中から、共感する言葉をいくつか引用します。
ちょっとでも気になる言葉がありましたら、ぜひお読みください!

目次

「音楽恐怖症」

猫だめだ・・・

音楽の才能は、ごく一部の人が持つことができる、特別なもの…そんなふうに思っていたのは、私だけではないと思います。
演奏家になるのは一握り、だと言われてきたし、特別な環境で練習し、留学して、時間とお金をかけてたくさん勉強して・・・。
果てしない道のりがそこに見えてきました。

しかし、ここでは、誰もがその才能を持っていて、「話せる人なら誰だって演奏できる」と書いてあります。
演奏したい人であればだれでも演奏できる!!ということですか??
うーん、下手でも演奏はできますが、え~やはりうまく演奏したいじゃないですか。

「音楽恐怖症」という言葉は、筆者のケニー・ワーナー氏が名付けた症状で、演奏するのが怖いと思ってしまうことです。
これは多くの人に当てはまります。

なぜか。

「演奏するのが怖いと思うようにプログラミングされてしまったから」。

だってうまく弾きたいでしょう、そりゃ、怖くなるのは当たり前ですよね。
ここから是非とも解き放たれたい、と思うのは、私だけでしょうか?

「もっと上手く演奏したいという強い欲求」

悩む女性

「音楽を演奏することで深い体験をする」ということと、「うまく演奏するということ」は、お互いに邪魔し合う関係だそうです。
本をよく読まないとよく理解できませんが、そのようです。
私はこのような考え方はしたことがなかったので、目から鱗です。
深い体験をすることでうまく演奏できる、または、うまく演奏することで深い体験ができる、と思っておりました。
この本から言わせると、二者を混同して考えていたようです。

「音楽を勉強しようという決意が音楽を奏でる力を奪ってしまうことが多い」らしいのですが、音楽を演奏するテクニックを得た上で、奏でる喜びを忘れ、音楽から遠ざかってしまった人もいるのではないだろうか、とも思います。
ちいさいうちに、そのような過程をたどり、結局演奏をやめてしまった人も多いでしょう。
そして、大きくなってから、後悔する・・・そんなパターンもありますよね。

私のように、うまくコントロールできなくても音楽が好きで続けている人(笑)はあまり多くはないのかもしれませんが、以下のようにこの本には書いてあります。

「30年間演奏を続けているが楽しめたことがほとんどないという人、いつも他の演奏家と自分を比べて何か自分にはないものがあると思っている人、何年も練習しているのに伸び悩んでいるという人は、ぜひ先をお読みいただきたい。」

「うまく演奏しようと一生懸命になっていないときの方がうまく演奏できる」

ピアノ

この言葉は私がこの本を読んでもっとも共感したポイントです。

仲間のアンサンブルで(石山東大人楽団のことだが)うまく演奏しようと思わず、ただただ楽しむためだけに時間を共にする仲間で演奏している時です。

あとで録音を聴くと、たとえ音を間違えたとしても、それは間違えたと思えないほど自然で楽しげな音に聞こえてきます。

しかし、ソロの演奏、とかくクラシックの曲になると、途端に緊張感が増し、うまく弾くことを前提として演奏しているのは明らかです。
録音を聴いても、うまく演奏できているか、そればかりに耳が奪われてしまいます。

何がうまい演奏なのか。

私はこれがずっと昔からの疑問でした。

この本は、このことを解決してくれた、初めての本です。

「演奏よりも大切なこと」

家族3世代

「たいていの音楽家は、自分の人間としての価値を自分の演奏のレベルで判断してしまうのが事実である」

ケニー・ワーナーさんは、私のことをご存知なのか…そんなわけない(笑)
そう思わざるを得ないほど、私の心の内を的確に表現した言葉でした。
この考えがある限り、私はこのプレッシャーから逃れられない、ということになるんですね、ケニー・ワーナーさん!


そこでどうすればいいのかというと、

「演奏よりも大切なこと」を見つけよう!!というケニー・ワーナーさんからの提案です。

そうすれば、「逆説的に」うまく演奏できるということです。

急に言われても…という感じですが、これについてはゆっくり考えていくしかありませんね…

「再プログラミング」という言葉が使われていますが、音楽との関係を変える必要があるとのことです。

まとめ

ピアノ楽しい少女

小さな子が楽しんでピアノを弾いている。
この様子を、ケニー・ワーナーさんは、「自分がピアニストだとは思っていないからだ」と書いています。

習い始めの頃のこと、ただただ楽しかっただけの頃、楽しむだけのために弾いている時、それがヒントになるのは間違いないようです。

ここから先読み進めていくと、瞑想の具体的な方法なども書かれています。

何か少しでも気になるような言葉が見つかりましたら、ぜひこの本を手に取ってみることをおすすめします。

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音楽理論指導や保育士試験対策も行います。詳細を知りたい方は、石山東音楽教室の西岡裕美子まで。