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コスパの悪い子育てこそ時代の最先端!アナログが未来を作る!~ピアノを通してアナログを考える~

育児が未来を作る!!

札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。

第4次産業革命が起きている、と言われる昨今、多くのことがデジタル化し、時短が実現する時代となりました。

仕事、ゲーム、コミュニケーション、家事、音楽鑑賞に至るまで、時短を意識されるような時代です。

また、テレビから始まり、ゲーム、インターネット、YouTube、SNSも様々な形を変えながら、アナログとは遠ざかって行っています。

調べれば簡単に答えも手に入りますから、苦労することがばかばかしいと思われることもしばしば。

特に、子育てなんて、コスパが悪くてやってられない・・・そんな風に考える若い人が続出するのも当然かもしれません。

しかし、そんな時代に、あえてピアノを習うといった、時間をたくさん必要とし、なおかつアナログ的なものをやりたくなる子供が後を絶たないのはなぜなのでしょうか?

大人になってからも、趣味として未だ根強い人気のあるピアノ。

衣食住に必要のない、「ピアノ」を習うことがなぜ大事だと思っているのでしょうか?

ピアノを演奏することに対しては、教育的・脳科学的側面から様々な研究がなされています。

そんな中で、今回は「デジタルvsアナログ」という独自の視点から見ていこうと思います。

目次

デジタルとアナログの違い

デジタル未来は明るい

昭和生まれの私ですが、「デジタル」が少しづつ出てきて、「デジタルってなんか楽しいもの」と思える時代でした。

例えば、炊飯するときは、ガズジャーでしたが、気づいたら電気ジャーになっていました。

タイマーがついて、炊飯時にボタンを押す必要さえなくなりました。

とても便利なものばかり!

おもちゃも、ごっこ遊びのようにアナログのものもありましたが、デジタルのものもありまして、ドはまりしないように、母は買わなかった、という経緯があります。

私は、テレビでさえ、話しかけられても聞こえないほど集中するので、おそらくゲームがあったら人生が変わっていたな、と思います。

「ラブレター」もアナログを象徴する伝達手段です。

今は、「LINEで簡単に」ですよ。

「アナログ」の良さ、「デジタル」の良さ、逆にそれぞれのデメリットなど、様々思いめぐらせることと思います。

そこでデジタルとアナログについて比較してみたいと思います。

デジタル

デジタル

①手軽である

とにかく手軽です。
難しいものが「悪」とまで考える「文化」みたいなものまである気がします。
手軽さを追求することが、美学なのかもしれません。

②考えなくてもいい・失敗しにくい

説明書を見ることさえも許されず、スマホは説明書の存在さえ消えかかっています。
操作に迷ってしまうと作りが悪いといわれ、感覚で操作できるように作られます。
操作に関しては失敗がなく、簡単に感じるように作られています。

③楽である・身体を使わない方向

とにかく「苦」を消す、「楽」を代名詞とするようなものがデジタル。
心身共に楽であること、それがデジタルの極み。
身体を動かすゲームでさえ、いかに楽しくするか、工夫がなされています。

④鋭い感覚が必要ない

とにかく楽にできるようになっているため、感覚を研ぎ澄ます必要がないわけですね。
何でも楽にできてしまうんです。
もう、必要最低限、省エネです!
機械に全て任せてしまうんです

アナログ

手紙

①手軽ではない・時間がかかる

例えば、「ラブレターを書く」と想定します。
もちろん手紙です。
実際に手を使って自分で文字を書かなくてはいけません。
文字変換もありませんから、文章も0から作らなければいけません。
筆圧や文字の美しさで相手への誠意が伝わってしまうから、とても手軽というわけではなく、本当に時間がかかります。

②一生懸命考えなければ失敗してしまうかもしれない

鍋でご飯を炊くのと、炊飯ジャーでご飯を炊くのでは、まるで違います。
私は、鍋でご飯を炊いたことがありませんから、やろうとも思いません(笑)
鍋の場合、水加減、火加減などとても難しいといわれ、レシピを見たとしても、うまくできる自信がありません。
ある程度失敗を視野に入れて行動することになるので、前提がまるで違います。
だって、炊飯ジャーで炊けば、誰だってうまく炊けるから!

③苦労する・手先や頭、身体を使う

広告を作る、チラシを作るなど、パソコンがない時代には、素人にはまるでできないような、職人芸だったと聞きます。
パソコンが普及した時代においても、ホームページを作るということでさえ、素人にとって感覚でできるような時代が来ました。
簡単にできるサービスが多く存在するようになり、多くの人がたくさんのことができるようになりました。
その分、苦労することも少なくなったということです。

④感覚を研ぎ澄ます必要がある

「職人技」は限定された分野において現存するものですが、多くの場面で「技」と言われるものがなくてもできることが増えてきました。
職人技というのは、感覚を研ぎ澄ますことが多く、長く携わることにより培われるものです。
より短期間で習得することが要求される現代において、長い時間がかかるものはもはや捨て去られる傾向にあります。
しかし、人間による技というものの凄みは、未だ一目置かれるものであり、メディアでも例えば日本の伝統工芸なんかは、未だに取り上げられるほどです。

デジタル化で余った時間に、何をしたい?

旅行でしょ!

このように、様々な場面でデジタル化が進むことにより、多くのことが簡単に、楽に、時短でできるようになりました。

あらゆるものが時短でできるようになって、余った時間で何をしたい?

本当にしたいことは何ですか?

心に問いかけてみてください。

実は、アナログ的なものなのではないでしょうか?

気の置けない人々と、またはすべて自分のペースで独りで、アウトドア、体験、旅行などではないでしょうか?

時間があったらやってみたいことって、身体を使って、何かを体験する「アナログ」的な行為ではないのでしょうか?

情報を知識にするのか、知恵にするのか?

知恵

違う側面から見ていきたいと思います。

知識と知恵の違いって何でしょうか?

大した違いがないって思ってはいませんか?

この両者には、大きな違いがあるのです。

そして、デジタルとアナログの話に大いに関係のあることですので、読み進めてみてください。

知識とは?

知識

知ること。認識・理解すること。

また、ある事柄などについて、知っている内容。

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知ることそのもの、といったことですよね。
まぁ、当然です。

体験したものの中にも知識はあると思いますが、書籍やネット、人から聞いたり見たもの、そこで知ったことになりますよね。

それはつまり、2次情報や3次情報ということになり、情報の元は自分ではないため、本当のものなのか、その真偽についてはわからない、ということがほとんどだと思います。

そして、デジタルで残るものではありますが、人間の中に残るものではないため、伝承という形で継承されることはありません。

知恵とは?

知恵

物事の道理を判断し、処理していく心の働き。

物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。

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知ったことについて思ったことや考えたことの方ですよね。

知識とは全く違うものであることがわかります。

体験したことはそのまま心を介して知恵となりますし、知識を得た後、自身の身体を通して確かめたりやってみたりすることで、そのものが1次情報となります。

自分の感覚を必ず通るため、デジタルに残るものではありません。

アナログでしか残らないものです。

知恵こそ人間の価値を高める

人間の成長

知恵を生み出す過程で、自身の身体や感覚を通るということは、やはり何らかの苦労も伴うと思います。

「上手くやりたい・・・そのためには」と思うのって、失敗しているからですよね?

知恵を生み出す過程で、失敗し、苦労して、獲得していったものは、主観的なものですが、過程において得た知恵は、まぎれもなくその人だけのもの。

その人の価値を高めるものなのではないでしょうか?

アナログに分類されるものは?

武道もアナログ

アナログ的行為とは、つまり何かを考えてみたいと思います。

私の生きてきた環境において出せるアナログは、本当に少ないと思いますから、読者のあなたが考えてみてください。

・芸術

音楽演奏、美術表現、演劇表現、書道など、表現するために取り組むことに関して全般かと思われます。料理も建築も入ってくるかもしれません。

・スポーツ

運動の種目全般です。

・武道

空手、柔道、剣道など武術全般です。

・コミュニケーション

人と会話する、これもアナログ的行為に該当すると思われます。

・子育て

究極的なアナログ行為と思います。
よくコスパが悪いといわれ、若者には敬遠されがちですが、アナログでしか対応できないのが育児・保育・子育てに分類されるものです。

発想の転換

発想の転換

ここで、大きく発想の転換が必要となります。

アナログ的な行為というのは、デジタルで短縮して余った時間で行いたいことではないか、と先ほど話しました。

つまり、苦労して知恵を得る、その過程に楽しみがあり、喜びがあり、価値がある、ということになるのではないでしょうか?

そして、アナログにこそエネルギーが注がれ、生きる糧となっているのではないでしょうか?

デジタルで省エネ的に行動することは、エネルギーを少なくする行為であり、生きることとは反する行為なのではないでしょうか?

つまり、アナログこそ未来であり、目の前の苦労に向き合うことが、人としてとても重要、そしてそのことが「価値ある行為」であり、アナログが価値のある人間を生み出すといっても過言ではないのでしょうか?

アナログ的行為に誇りを取り戻す!

知恵

子どもは、親がどう育てようと、育ちます。

親が子供にできることって、案外少ないようです。

親の方はというと、子育てをして苦労して知恵を得た一人の人間として、価値のある人生を生きているといえると思います。

同様に、芸術、スポーツ、武道、コミュニケーションなどで苦労した経験から、知恵を得る、その行為そのものに価値がある、と言ってもいいのではないのでしょうか?

ここでアナログ的行為というもの全般を見直し、「デジタル善・アナログ悪」「デジタルが新しい・アナログが古臭い」といった価値観を見直す時が来ているように思います。

アナログにこそ未来がある~ピアノを弾こう~

ピアノ

ピアノを弾くことは、完全にアナログ行為と言えます。

衣食住に関係ないから、ピアノを習うなんてお金の無駄、という考え方は、デジタル時代に合っているようで本当は違うのではないでしょうか?

ピアノを習う行為は、時代に逆行しているように見えるだけで、実は時代の最先端なのではないのでしょうか?

人が人として生きる以上、アナログ行為は最後まで外すことができないと思っています。

もし「ピアノが弾きたい!」と思ったら、是非ピアノを弾いてください。

そして先生とコミュニケーションを取って、知識を知恵に変えていってください。

デジタル化におぼれたら、人間に未来はありません。

子育て・育児は究極のアナログ~育児への価値、母への敬意を再認識すべき時代~

子育ては知恵の宝庫

子育て・育児は究極のアナログです。

特に3歳くらいまでは、24時間べったりとつきっきりになることが多く、親の個人的な時間は全くありません。

そんな過酷な環境の中で、何とかしようと生み出した知恵というのは、そういった環境に置かれて初めて生み出せるものです。

世界一コスパの悪い「育児」

究極のアナログ

「効率の良い子育て」という概念は、ありそうで、実は存在しません。

赤ちゃんがやりたいと思ってから、できるようになる過程の1つ1つで、効率を追求していては何もできるようにならないからです。

ティッシュを何枚も取ります。

トイレットペーパーもいくらでも出します。

何度も登っては降りるを繰り返します。

危ない!と思うことでも、何度もチャレンジして自分を試します。

その一つ一つに親は付き合うのです。

既に分かっていることに関して、目の前で何度なく実証と検証を繰り返す姿を見続けることほど、親にとってコスパの悪いことはありません。

育児を通して育つのは、むしろ「母」の方!!

母が育っている!

その中で、毎日の家事をこなし、自分の感情と対峙し、そしてしゃべることができない赤ちゃんの主張と向き合わなければならないわけです。

赤ちゃんは主張するだけです。

親の方が、何かに気づいたり、親の主張をうまく伝えたりするために知恵をつけることになるのです。

知識に頼っていたとしても、実践した段階で知恵に変わっていきます。

そうやって、幾度となく失敗を重ねながら、親は知恵をつけていくのです。

子どもが育っているように見えて、実は親の方が育っているのです。

世界一幸福な人生を送るのは、「子育て経験のある女性」~子供がいるからではなく、子育てを通して苦労して知恵を得た経験そのものに価値がある~

母が育っている!

このように、この世界一コスパの悪い行為「育児」を通して、世界一知恵を持つ人間が誕生することとなるのです!

たくさんの苦労をして、知恵をつけた親が、同時に喜びや楽しみを発見し、幸せな人生へと導かれるのです。

世界中の、特に日本中の母たちは、もっと大きな顔をして「専業主婦」になればいいと思います。

専業主婦こそ、世界一幸せな人生が送れるようになっているのですから!!




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