響き合う哲学と医療~船木祝先生との対談より共同体の重要性~
札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。
大人楽団のメンバーである祝先生より、サイン入りの本をゲットいたしました!
早速本を読んで共感するところがあり、お話したくなりました。 そう思った矢先の8月10日に、川上雄大先生のライブがありました。
川上雄大先生は、我が楽団員のボーカルきよ美さんのパソコン教室の先生なのです。パソコン教室の先生をされながらライブ活動されているのです!
最近出演させていただいているJR白石駅での「ミュージックライフをたのしむかい」ですが、そこでいつもトリを取られ、「ミュージックライフをたのしみに」という曲を作られたのが、川上雄大先生です。
川上雄大先生のライブ前に少しお時間を取っていただき、この本の著者である船木祝先生と、我が楽団のボーカルであるきよ美さんと3人で、本について対談する機会を設けることができました。
今回はそのことについて書きたいと思います。
目次
- ○ 共同体
- ○ 知識と対話
- ○ 大きな共同体と小さな共同体
- ○ マグマと上昇気流
- ○ あとがき
共同体
祝先生の本には、様々な哲学者のことが書いてありました。
1人の哲学者を研究し、1人の哲学者を掘り下げる本がある中で、祝先生の本は、多くの哲学者を取り上げられて、哲学の世界が横断的に書かれているという点で特徴があるとのことでした。
完全に哲学の専門書なので、専門外の私にとっては難しい部分が多い中で、ひとつだけ私の心に響く部分がありました。
それは人生において共同体は大切だと言うことです。
これは、私にとっては石山東大人楽団を意味します。
生涯の共にしていこうと誓ったこの石山東大人楽団を、私にとっての共同体と思うのにさほど時間はかかりませんでした。
エディット・シュタインという哲学者は、女性であることから大学教授になれず、ユダヤ人ということから、迫害に遭い、アウシュビッツ収容所でガス室で亡くなったとのことです。
これほどまでの経験に遭いながらも、共同体が重要であるという立場を生涯貫き通した方だそうです。
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以下抜粋です。
シュタインによれば、人間の本性とは、人間の「身体的、精神的、霊的全構成体の核」に当たるところの人間の魂の本質のことである。
(中略)
「人間の魂は、・・・本性上、・・・他者と存在を分かち合うように仕立てられている」。「人間性は、その霊の本性からして、共同体の生へと招かれている」。
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知識と対話
祝先生は、1人の哲学者を掘り下げて研究するということをせずに、様々な哲学者の研究をし続けられています。
これには時代を捉えながら研究を進めるという、祝先生の信念があります。
ペストというウイルスが流行した時代がありました。14世期に世界各地で流行したようです。
その後ルネサンスという時代がやってきました。
その時代で活躍した人というのは、様々な能力を持つ人たちでした。
そのことを踏まえて祝先生は様々な哲学者を研究している、というお話でした。
また、哲学カフェというのを主宰されていて、10人以下の少ない人数で、ある事柄について語り合うそうです。
私も興味がありますので、次のクールで参加予定です。
共同体で大切なことは、本から得た知識と対話だそうです。
最近このブログでたくさんの本を紹介していますが、そのおかげもありたくさんの良書に出会っています。
祝先生にもたくさんの本を読んでいると感心され(勝手に褒められたと勘違いし)、語り合う今の時間をとても大切にされていて、私の気持ちまでも大切にされているような気持ちが伝わってきて、とても心が温かくなりました。
大きな共同体と小さな共同体
共同体には大きな共同体と小さな共同体があり、大きな共同体が大切だという意見と小さな共同体が大切だという意見があり、割れているそうです。
カントという哲学者は、小さな共同体も大切にしていて、先生になってからも昼食には地域の人を招き、小さな共同体も大切にしていたとのことでした。
小さな共同体とは、具体的には10人以下の少ない人数でのグループのことだそうです。
なぜ小さな共同体が大切かというと、エネルギーが高まりやすいから、だそうです。
石山東大人楽団は、小さな共同体の部類に入り、エネルギーが高まるのも少数グループならではの現象だそうです。
マグマと上昇気流
共同体に入ることにより、初めて自分とはどういうものか、どういった役割があるのか、ということをわかるようになると、シュタインは言っていると私は解釈しました。
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以下抜粋です。
シュタインが委ねの道を通じて他者と存在を分かち合うことを強調した背景には、人間にはひとりだけではできず、他者と存在を分かつことではじめて発展するような本性がある、という哲学的洞察があるのである。
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では、実際私は石山東大人楽団という共同体の中で、どのような役割を担っているのか、実は自分ではわからないことを告白しました。
すると、祝先生は大切なことを教えてくださいました。
共同体には、大きな夢が必要だと。
その夢がマグマとなってエネルギーを高めていくそうです。
そして、人が自然に集まる現象は、エネルギーがプラスの方向に向いている証拠だそうです。
・・・
あれ?!
夢は私が1番得意な分野ではないですか!
大きすぎて呆れられる夢。
絶対できないことを本気で語る姿は、メンバーにも笑われてしまうほどです。
なるほど、マグマでしたか…。
わかりました。今後もマグマの熱を絶やさぬよう燃やし続けます。
というか、勝手に燃え続けるので、そこは大丈夫(笑)
あとがき
書籍を購入して、著者の方とお話ができて、さらに一緒に演奏できるって素敵なことです。
またいろいろなことを対話して、知識を深め、頑張る原動力にしていきたいものです。
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音楽理論指導や保育士試験対策も行います。詳細を知りたい方は、石山東音楽教室の西岡裕美子まで。
PROFILE
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北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース 卒業後、
札幌市南区のピアノ教室「石山東音楽教室」を開校。
現在、ピアノ講師としてお子様の指導を行うのみに限らず、
「JLCA主宰伝え方インストラクター」として活動中。
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