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ゲームをやめられないから、ピアノの練習ができない!?

フォーマル子供ピアノ

札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。

「遊ぶのが仕事」
子供は遊びから多くのことを学びます。
幼児の頃から興味のあるものに手を出しては、口に入れたり、落としたり色々いじって遊んでみる。
そんなことをしているうちに生きるために必要なことができるようになってくる。そういうふうに成長するものです。

「ゲームは遊びか?」
スマホやゲーム機でのゲームが面白すぎてやめられず、生活サイクルが崩れたり、勉強やピアノの練習をしなかったり…そんなことはきっと世界中で起きているのでは?と思ったりします。
それは遊びだから許されるのでしょうか?別に困らないよ、という方はそれでいいと思います。

しかし、いい加減にゲームをやめてピアノを練習してほしい…そんな時どうすればいいのか、私なりの経験や意見をまとめて、共有したいと思います。

目次

ゲームをするのが当たり前の世代

ゲームする男子

ゲームをするのが悪い、と言っているのではありません。
ゲームの種類はとても多く、とても楽しいものです。
特に、最近の携帯電話のアプリにも、手軽で楽しい無料のゲームがたくさんあり、とても身近なものです。
そのような時代の中で、ゲームをすることはテレビを見るよりも当たり前の時代です。
だから、生活スタイルの中でのゲームとの共生は前提にしなければいけません。

前提をゲームをすることにする

私が子供の頃は、親が意図的にゲーム機を買いませんでしたので、私はゲームをしないで育ちました。
買わなくて正解だったかと思います。
なぜなら、集中力が高く、テレビを見ていても周りの音は何も聞こえないくらいでしたから。
ゲームを始めたら、朝までやっていたことでしょう。

私の例のように、意図的にゲーム機を買わないという選択肢もあります。

ただ、先ほど書いた通り、現代は携帯電話のアプリでゲームができる世の中です。
ゲームをすることを前提にして、生活サイクルを作りましょう。
遊ぶ、ということとゲームをするということは別にした方がいいのかもしれません。
ゲームをするかしないかで親子喧嘩にならないように、お互い少しでも穏やかに過ごしましょう。
さてそこで問題になってくるのは、一旦始めてしまったら寝食を忘れてゲームをすることができるほど、
中毒性が高いということです。

問題はテレビを見る時間ではない

私が子供の頃は、テレビを見すぎないように、時間を決めてみましょう、などと言われていましたね。
今や、時間の制限にかけるのは、テレビではなく、ゲームなのです。
テレビよりもゲームの方が魅力的なのです。
テレビが受け身なのに対して、ゲームは自分で動かして進めていくことができるのです。
しかも「カンタン」に!!
自分が参加して進めていくことは、楽しいことです。
人間の本能からみても、興味をそそられる行為そのものなのです。
簡単で楽しいから、終わらないのです。
私はゲームをほとんどしませんが、大人になってからゲームをしたところ、ハマってしまいました。
やめられない恐ろしさを覚えましたので、ゲームをしないようにしています。

ゲームにかける時間が問題なのです。
楽しいことだけれど、制限をかけることが必要なのではないのでしょうか。

ゲームの中毒性が時間を削る

ゲーム没頭

そんなこと言ったって、ゲームが面白いのだからやめられないんでしょ!
そんなゲームを作ったのが悪いのよ!!

そんな声が聞こえてきそうですが、決して責任転嫁してはいけません。
そんな時代遅れなことを言ってはいけません。
ゲームの進化も時代とともに進んでいるのです。

楽しめるように最大限の工夫

ゲーム制作には、大変多くの人がかかわっています。よって、出来上がったゲームには、多くの人の時間とエネルギーが入っています。言わば「作品」です。「芸術」と言ってもいいと思います。
企画、美術設定、音楽、ストーリー、プログラムなど。
ゲーム制作に関してはあまり詳しくはないのですが、とにかくたくさんの魅力が詰まっているのです。
みんなが楽しんで遊んでくれるように、自分も楽しいゲームを作りたい、そんな気持ちが作品を作るのです。

友達と一緒に遊ぶタイプのゲームもある

最近は、リアルの友達と一緒にゲーム内で遊ぶことができるようなゲームもあります。
友達と直接会わなくても、ゲーム内で会って、話ができたりするというのは、今回のコロナ禍では、とてもありがたかったのではないかと思います。
だから、ゲームを始めやすく、やめにくい。
やむを得ず続けてしまう理由になってしまいます。
大人で言うところの、「ZOOM飲み会」とか、「LINEでやりとり」が、止まらないのと同じような気がします。ゲームなので、より続けやすいですね(-_-;)

ゲームをめぐる親子の戦い

家族でゲーム

小さい頃は、子供の遊びにお父さんやお母さんが関わるのは、今では当たり前となっています。
それなのに、ゲーム機やアプリになると、突然やりすぎはよくないと言われ、止められるのです。
いい感じで集中していたのに、「もうやめなさい」と言われたら、それはそれは嫌な気分になります。
ご飯の時間だからやめなさいと言われても、いやなものです。
これでは、間違いなく親子のトラブルに発展するでしょう。

親もゲームが好き

ゲームをやる世代としては、今の親世代はすでにゲーム世代です。だから、子供の前でゲームをすることも多いのでは、と思います。
昔の親のように、「ゲームばかりやっていないで勉強しなさい!!」という言葉は、通用しません。
「なんで~?お父さんもお母さんもゲームしてるでしょ!!」と言い返されます。
たとえ、大人が上手に時間管理をしながらゲームをしていても、時間管理の部分は子供には全く伝わらないです。
また、ゲームをしていなくても、何かにつけて理由を探して、ゲームをやりたいと駄々をこねるでしょう。
「暇~」とか、「待っている間いいでしょ~」とか。
それもこれも、ゲームがとても楽しいものだからです。
ゲームが楽しいことに異論がある人はいないでしょうから。

時間制限をかける約束が効かない

楽しいことをやめるのは本当につらいものです。
例え生活が破綻するとしても、子供の能力では理性が効かず、もう少し、もう少しと言いながらだらだらと続けてしまうものです。
どんなにお母さんが言っても、全く効果がない、ということもよく聞きます。

お母さんが悪いのでしょうか?
いいえ、それは違うと思います。

自分でもどうしようもないくらいの興味を持たせるくらい、ゲームが進化してしまったのです。
子どもの方も、ゲームをやりすぎて後悔してしまうことだって多々あるはずです。

分かっているのにやめられず、お母さんに指摘され、よりやめたくなくなってしまい、自己嫌悪になる・・・
こうした悪循環に陥るのです。

これでは、もうお母さんにもどうしたらいいのかわかりません。

第三者としてのピアノ講師

ピアノサロン

ピアノの先生という立場の人は、家族とは違い、また、毎日過ごす学校とも関係がありません。
しかし、1対1で、または1対少数で接する、ちょっと特殊な関係です。
しかも、ピアノという一つの技能を教えてくれる存在で、生活の中である程度時間を取って練習をしないと続けていけないのがレッスンです。
そういう意味で、ゲームをすることとピアノの練習をすることは時間の取り合いという意味で大いに関係があります。

甘えることができないが見守られる関係

先生は生徒のことを、少しずつでも練習をさせ続け、上達させたいと思っています。
生徒にとって先生とは、知らないことやテクニックを教えてもらって、継続してピアノを上達させてくれる存在です。

だから、とても近い関係にありながら、甘えることができません。
上達するのに、先生が代わりに練習してくれるわけではありません。
また、いつも一緒に住んで、隣について一緒に練習してくれるわけでもありません。

そこで、生徒は先生の言うことをできるだけ守ってやってみます。
そこに、ゲームというライバルがやってきます。
ゲームは、先生という立場の人がいなくてもいいくらいわかりやすく、楽しみを提供してくれます。
先生にとって、ゲームは敵です(笑)
しかし、もはやゲームは社会になじんでいて取り除くことができません。
ゲームとピアノの練習は、共生しなければいけません。

約束を作ることの重要性

約束

そこで、約束事を作らないといけないということになりますね。
必ず約束を作って遊び始めないと、いつまでもだらだらと続けてしまうような面白いものですから。

・ゲームをする時間帯
・1日にどのくらいの時間ゲームをするのか
・平日と休みの日で、ゲームをする時間を変えるのか
・約束を決める理由

などなど、頭が痛い問題ですが、これはやらないといけません。
大人もゲームをやる場合には、子供に約束を宣言してください。
お互いにやりすぎないように気をつけ合うことで、良き方向に進むことができるはずです。

自分で約束を作るきっかけを作る

約束は、言われたことよりも自分で作った方が守れます。
だから、「できない約束を先にして、自分で約束を作らせる作戦」を決行します。

絶対に守れない制限時間をかける。たとえば「1時間だけね!!」など。
約束の理由をとんでもないものにする。たとえば「テストで100点取れなかったときはゲーム禁止」など。

必ずできないような約束を提案してみるのです。
反発するか、一旦飲み込んでもできないか、どちらかになります。

そこで、じゃあ、自分で約束を作ってくれる?と促すのです。
ここで、約束の条件を改めて話し合うことで、初めて本人にとっての重要性を帯びることになります。

上達するまでの3つのステップ

step3

ピアノの練習に関して、練習しない理由として、次のようなことが考えられます。

「今の自分の実力(だと思っているもの)よりも上の宿題が出ている」

先生から見て、やればできると思っていても、本人ができないと思い込んでしまっている可能性があるのです。
それでやろうとするときに余計なエネルギーを使わなければいけなかったり、プレッシャーや壁を感じてしまい、練習がはかどらないのです。

そこで、すっかりやる気を失ってしまって、何にもできなくなってしまって・・・。
そして、ストレス発散にゲームでも・・・!?

これでは約束をしても、守る気力さえ残っていないかもしれません。

ではどうするか?
ステップを分けてあげればいいのです。
それぞれのステップは、別々に達成させることが必要だと感じます。

ステップ1:練習するための時間を作ること

練習するための時間の約束を先生とするといいと思います。
どんな練習でもいいから、1日にやる時間を先生と決めるのです。
お母さんと決めるより効果があるようです。
ゲームをやる時間に困っていたら、それも約束したらいいと思います。
「ピアノの練習時間が取れないから」という理由がつきますので、反論不可ということですね。

ステップ2:練習させること

時間が取れるようになってきたら、練習内容を具体的に決めます。
自分でできないと思っているほどの課題を与えられているようだったら、ぐっと少なくして宿題に出します。
私も少なすぎてあり得ないと思うことがありますが、何らかの理由で練習できないのですから、絶対に練習できる量や質に減らします。
「できた」と感じる程度にすることが大切だと思っています。

ステップ3:上達させること

上達することは、「できた」と思うことの先にあります。
自分でできたと思うくらいまで行って、楽しいと思った時、はじめてもっとやりたいと思うのではないでしょうか?
私も、ロードバイクでいきなり60kmのコースを走るよと言われれば、ゼッタイヤダ!!となります。

※ロードバイクは超初心者です・・・。

「できた!」→「たのしい!」→「もっと!」
この循環ですよね。
理想論ではなく、これを目的にしないといけないと思うのです。

「カンタン」というキーワードを使う

EASY

下のリンクにもある通り、ピアノは難しいです。
だから練習したくなくなるのです。
じゃあ、どうすれば練習できるようになるのか。

それは、「カンタン」というキーワードを使うことで解決します。

・できるだけ「カンタン」に練習しよう。(1日1段だけ弾こう、右手だけ弾こう、左手だけ弾こう、メロディーだけ弾こう、など。)
・慣れれば「カンタン」だから、やってみよう、などと、「カンタン」というキーワードを出す。
・あなただったら、「カンタン」にできると思うよ。などと励ます。
・できるだけ「カンタン」にできる方法を考えよう。
・「カンタン」になるように練習しよう!

どれも間違っていることは一つとしてありませんね。(間違っていることを言わないように気をつける必要があります)
「エフォートレス・マスタリー」の中にも、「カンタン」というキーワードがちりばめられていました。ここからのヒントを得て実践していますが、自分自身にもとても励まされる、自信を取り戻す魔法のような言葉だと思っています。

そうなると、できていく過程を楽しめるようになり、それはまるで「ゲーム」のような感覚で練習を進めることができるようになるはずなのです。


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この「カンタン」というキーワードは、どの段階においても必要な考え方であると思っています。
このことによって、今目の前にある曲に集中して取り組むことができます。
「できないかもしれない」という恐怖を取り除き、純粋に取り組むことができるようになれば、楽しめることは間違いないのです。

終わりに

ゲームのコントローラー

今もこれからも大切なことになると思われる、ゲーム問題。
でも、ゲームをやっているからこそのメリットもあるのです。
あるゲームの曲がとっても気に入っていて、その曲を弾きたい!という気持ちから、練習に取り組むことができるようになることもあります。
前述したように、高い技術でゲーム制作が行われるので、音楽もとっても素晴らしい場合が多いのです。

上手く付き合っていくことが大切なんです。
なんでもそうですよね。


音楽理論指導や保育士試験対策も行います。詳細を知りたい方は、石山東音楽教室の西岡裕美子まで。