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ムーンショット計画と外出自粛、夢を追求すること

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札幌市南区芸術の森・石山東地区で、スタインウェイピアノ教室を主宰する、西岡裕美子です。

現在の外出自粛の中、どのように過ごされていますか?

テレビなどのメディアではあまり報道されていないようですが、この新型コロナウイルスの騒ぎの最中の令和2年1月23日、日本の内閣府でムーンショット目標決定のお知らせがありました。


このムーンショット目標と向き合い、今の自分や社会の状況と照らし合わせた時、どのように考えたらいいのか、ようやく一つの道筋が見えてきました。

ひとつの例として参考になればと思い、ブログを書きました。

皆様はどう思われますか?

目次

ムーンショット計画とは?

月に立つ人

ご存知でしょうか?
日本の内閣府の政策で、科学技術・イノベーション分野で作られた制度です。
2018年に立ち上がっていたようです。
そして、令和2年1月23日に、目標が決定したそうです。
そのことを知ったのは、都市伝説関係のYouTube動画がきっかけでした。
面白半分でみていたため、ムーンショット目標を見たときは、大変驚きました。
制度名はじめ、目標の文言があまりにもインパクトが強いのです。
思考がストップしてしてしまいました。
まずは、そのムーンショット目標をご覧ください。

ムーンショット目標

光速

以下、引用です。

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目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現

目標2:2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現

目標3:2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現

目標4:2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現

目標5:2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出

目標6:2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現
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以上です。難しい言葉が並んでいます。
ゆっくり読まないとよくわかりません。
目標1から、かなり現実離れした内容で、これが内閣府から出された目標であることにとても驚きました。

私は、初めは感覚的に捉えてしまったので、以下のような印象を持ちました。
「2050年に世界が変わるのか?」
ただただ恐ろしい感じしか抱けませんでした。

さらにYouTubeでの解説動画などを見てさらに恐怖を感じたことがありました。
「サイバー空間に生きるようになるのか?ピアノを弾くことやその楽しみはかき消されるものなのだろうか」
「非接触の時代になるということは、子育てはどうなるのだろうか。」

うっかり読み間違う一歩手前でした・・・。

目標1のターゲット

携帯から飛び出す人

目標1を見て、想像できないと同時に、興味もすべて持っていかれましたので、この目標を掘り下げて調べて考えていきたいと思いました。

そこで、このムーンショット目標について、詳細のリンクがありました。
見てみると、さらに訳の分からない記述がありました。
先ほども書きましたが、目標1に絞って注目してみることにします。

以下、「ターゲット」からの引用です。
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1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発

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いかがですか?
私はこの1文にくぎ付けになりました。
頭が一つなのに、同時に10倍の仕事量ができるですって?!
それは私が夢描いていたけど、できなくて困っていたことではありませんか!!
掃除・洗濯・料理・仕事・・・これらが同時にできたら、どんなに素晴らしいことでしょう。
ピアノを弾く時間がないとか、仕事があって子育てに専念できないとかいうことがなくなるということではないですか!

そんなこと、本当に実現できるのでしょうか・・・?

「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放」されるとは?

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それはさておき、「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放」されるとは、どういうことでしょうか?
とてもじゃないけど納得できない私は、さらに読み込み、調べました。
そしたらこのような内容が出てきました。

関連するビジョンの中に、惹きつけられた言葉があります。
「「誰もが夢を追求できる社会」の実現」という言葉です。

第4回ムーンショット型研究開発制度に係るビジョナリー会議の資料の中に、詳細を見ることができます。

全て記述すると大変な文章量となってしまうため、一部抜粋いたします。

「年齢や文化、身体的な能力等の制約を超え、自らのライフスタイルに応じ、全ての人々が夢を追求・実現し得る人間拡張技術を確立する。」
「人間の認知・思考能力、感覚、運動能力を拡張するBMI」
「アバターやロボットを介し、時空や身体的な制約を超越して行動できるようにする。」
「例えば、日本に居ながら、海外のアバターを介して世界中を旅することや、どこからでも不自由なく仕事をすること、ALSなどの身体的制約を抱えた人であっても、身体的制約を感じずに社会参画を可能とする。」
「また、世界中の人々と言語翻訳を通じていつでもどこでもつながり、実際に同じ空間にいるかのようなコミュニケーションを可能にする。」
「触覚・味覚・嗅覚などの五感をリアルタイムに伝送する技術」

「人間の認知・思考能力、感覚、運動能力を拡張」した上で、「五感をリアルタイムに伝送」すれば、完全な遠隔のピアノレッスンが可能になりますね!
伝えるために言葉以上の伝達手段を持つということになります。

レッスンでなくても、演奏を聴く、という時でも、音だけではなく、演奏する側の気持ちまでもがアバターを通して直接伝えられるということですよね。

すごいことになりますね!
もどかしいレッスンがなくなり、しかもやる気が出ないということもなくなりそうです。

大切なこと

頑張るぞ女子高生

では、ここで重要なことは何か。


様々な経験をアバター経由で体験できるということですが、それを発信する力をつけておくことが必要だと思います。
なぜなら、発信する力があればあるほど、自由に生きられると思うからです。

例えば、ピアノ演奏に関してでしたら、演奏力、表現力を高めておくということです。
言葉以外に伝える技術を持っているということが、とても価値のあることだと思います。


演奏力や表現力を高めるには、練習だけではなく、沢山の経験が必要です。
積極的に経験することがとても大切になります。

世界はますます便利になり、望めばなんでも手に入る世の中を目指しているようです。
誰もが夢を追求できる社会の中で、夢を追求する時間ができるということですね。
基本的な考え方に、一人一人に追求するべき強い夢があるということになります。

手に入るものが多くなれば、それだけ夢に向かって追求する心を持つことは難しくなると思います。
夢がない場合、どうなるのでしょう。
作られた世界の中で楽しむためだけの人生で、本当に満足できるのでしょうか?

とても難しいことだと思います。

今できること

ガッツポーズの子供達

時間がある中で…ということに関して言うと、ムーンショット目標が実現した後の世界と現在の行動自粛の中の世界とリンクするものがあるように感じます。

今の時間がある中で、夢を追求している人はどれくらいいるでしょうか。

メディアに流されていませんか。
ただ不安に時間を取られてはいませんか。
何をしたらいいのか分からなくて、無駄に時間を使っていませんか。

夢を追求するという思考になるためには、教育が大事だと思います。
2050年より後に産まれた世代は、時代にあった教育制度のもと、しなやかに生きていくでしょう。
しかし、現在このブログを見てくれている世代と、お子様の世代は、2050年には完全に大人になっています。

ムーンショット計画が実現する頃、ただ受身的に流される生き方をしないために、今この外出自粛の時にやるべきことは、沢山あるように思います。
ブレない熱い夢を探す、疑問に思うことや興味のあることを追求する心を失わない、あきらめない、というような人間の根本的な能力を伸ばし続けなければいけないと、強く思います。


音楽理論指導や保育士試験対策も行います。詳細を知りたい方は、石山東音楽教室の西岡裕美子まで。